- 結婚相談所の廃業率は?
- 廃業・倒産する結婚相談所の共通点は?
- 廃業を避けて安定経営するには?
こういった疑問に答えます。
結婚相談所の独立開業を検討中の方にとって、廃業や倒産のリスクは最も気になるポイントですよね。すでに開業しているカウンセラーさんも、「このまま経営を続けて大丈夫なのか」と不安を感じているかもしれません。
そこで本記事では、200名以上のカウンセラーさんから集客相談を受けてきた経験をもとに、結婚相談所の廃業率データ4つと、廃業・倒産する原因TOP5を徹底解説します。
結婚相談所の廃業率は?
結婚相談所の廃業率は約3%〜17.2%です。4つのデータを順に紹介します。
| データ | 対象 | 廃業率 |
|---|---|---|
| 中小企業白書 | 個人事業主(全業種) | 1年後:37.7% |
| 帝国データバンク | 結婚相談所(法人含む) | 2023年:22件(過去最多) |
| IBJ | IBJ加盟店 | 約3% |
| TMS | TMS加盟店 | 7%〜17.2% |
データ①:中小企業白書
- 開業1年後の廃業率:37.7%
- 開業3年後の廃業率:62.4%
- 開業10年後の廃業率:88.4%
中小企業白書によると、個人事業主の37.7%が1年以内に廃業しています。3年後には62.4%、10年後には88.4%。個人でビジネスを始めることの難しさを物語るデータです。
ただし、これは飲食店やアパレルなどを含む全業種の平均値。結婚相談所に絞ったデータは、次の3つで確認できます。
データ②:帝国データバンク
- 倒産:11件
- 休廃業・解散:11件
- 合計:22件(過去最多)
帝国データバンクの調査によると、2023年に倒産・休廃業した結婚相談所は過去最多の22件でした。マッチングアプリの台頭による競争激化が主な要因とされています。
法人も含まれた数字ですが、業界全体で淘汰が進んでいる事実は押さえておきましょう。
データ③:IBJ加盟店の廃業率
- 事業継続率:97%
- 廃業率:約3%
業界最大手IBJの公式データです。2021〜2023年の新規開業2,722社のうち、退会したのはわずか84社。廃業率は約3%で、全業種平均の37.7%と比べると圧倒的に低い数字です。
データ④:TMS加盟店の廃業率
- 事業継続率:93%(休止含む)
- 事業継続率:82.8%(休止除外)
- 廃業率:7%〜17.2%
業界大手TMS(全国結婚相談事業者連盟)の公式データです。2018年4月〜2021年6月の新規開業128社を対象にした数字で、廃業率は7%〜17.2%。IBJよりやや高いですが、一般的なビジネスと比べれば十分に低い水準です。

結婚相談所の倒産リスクは低いけど、稼げるかは別問題
「廃業率約3%〜17.2%」という数字には、残酷な裏側があります。
廃業こそしていないものの、実質的に活動していない”開店休業状態”の結婚相談所が大量にいるのが実態です。
なぜ辞めないのか? 理由はシンプルで、ランニングコストが月1〜2万円と安いから。売上がゼロでも撤退の決断がしにくいんです。「いつかうまくいくかも…」と期待を抱いたまま、集客もできず、会員もいないのに月額費用だけを払い続ける。これが、低い廃業率の裏に隠された業界の現実です。

- 月商100万円〜(法人レベル):1%
- 月商50万円〜(本業として成立):10%
- 月商20万円〜(副業として成立):20%
- 月商5万円〜(お小遣いレベル):44%
- 月商0円〜(開店休業中):25%
結婚相談所の収入だけで「本業として成立」しているのは、上位わずか10%。そして、4分の1が売上ゼロの開店休業状態です。
問題は「廃業するかどうか」ではありません。なぜ多くの結婚相談所が十分に稼げないのか。その答えが、次の章で解説する「廃業・倒産する原因TOP5」に全て隠されています。
結婚相談所が廃業・倒産する原因TOP5
廃業や倒産に追い込まれる結婚相談所の共通点をランキング形式で紹介します。1つでも当てはまる方は、早急に手を打ってください。
第5位:副業を言い訳にする
結婚相談所は、楽して稼げるビジネスではありません。努力量と覚悟が足りない人から脱落していきます。
よくあるのが、「本業が忙しくて…」「育児で時間が取れなくて…」と言い続けるパターン。開業して半年が経っても、ブログ投稿ゼロ、SNS更新ゼロ、営業活動ゼロ。気づけば1年が経過し、1件の問い合わせもないまま自然消滅。こうしたケースを、ぼくは何十人と見てきました。
忘れてはいけないのは、会員は初期費用10万円以上を払って人生を預けてくれるということ。あなたが副業かどうかは、お客様にとって一切関係ありません。プロとしての覚悟がないなら、開業すべきではないとすら思います。

第4位:ストレスで心が折れる
会員対応の精神的負担に耐えられず、廃業を選ぶケースも多いです。
たとえば、深夜に届く長文のLINE。お見合いがうまくいかなかったときの八つ当たり。「お金を払っているんだから」という圧力。こうしたストレスが積み重なり、「もうやりたくない」と心が折れてしまうのです。
なぜこうした会員が集まるのか。原因の多くは、集客に自信がないあまり、価格を安く設定してしまうことにあります。月額1万円の格安プランで集めた会員ほど、サポートの価値を正当に評価せず、要求レベルだけが高い傾向があります。
対策はシンプルです。サポートの価値に見合った価格を設定し、その価値を正しく伝えること。適正価格にすることで、あなたのサポートを本当に必要としている会員が集まるようになります。
第3位:カウンセラー業に向いていない
結婚相談所ビジネスに可能性を感じて勢いで開業したものの、実際に会員サポートを始めたら「なんか違うな…」と感じて撤退する方も少なくありません。


以下に当てはまる方は、開業前に慎重に検討してください。
- 人の感情に寄り添うのが苦手
- 他人の恋愛や人生に興味が持てない
- 正論を押し付けてしまい、傾聴ができない
- 土日の稼働や急な対応にストレスを感じる
- 成果(成婚)が出るまで半年以上待てない
向き不向きを開業前に見極めることが、最大のリスクヘッジです。詳しくは「婚活アドバイザーはきつい?結婚相談所の仕事が向いている人8選」をご覧ください。
第2位:お金の使い方を誤り、資金が尽きる
投資の優先順位を間違えると、廃業・倒産のリスクが一気に高まります。
たとえば、開業資金100万円のうち70万円を「デザインだけが綺麗なホームページ」に使い、残り30万円でリスティング広告を回す。しかし3ヶ月で資金ショートし、問い合わせは数件のみ。あるいは、悪徳SEOコンサルに月5万円を半年間払い続け、成果はゼロ。こうした失敗をぼくは何度も見てきました。
初心者カウンセラーによくある無駄な投資は、以下の通りです。
- デザインだけが綺麗で、集客力のないホームページ
- 実績のない業者への格安外注
- 効果の薄いSEOコンサル
- 戦略のないチラシ配り

お金に苦労するカウンセラーの共通点は、「結婚相談所を開業しても儲からない?経営は難しいの?」で詳しく解説しています。
第1位:会員獲得ができずに、諦めてしまう
「集客できない」ことが、結婚相談所が廃業に追い込まれる最大の原因です。
ブログを50記事書いたのに問い合わせゼロ。インスタを毎日更新しても反応なし。半年経っても会員ゼロで、「自分には向いていなかった」と撤退する。実はやり方が間違っているだけなのに、才能の問題だと思い込んでしまうのです。
そしてもう一つ、厳しい現実があります。IBJ加盟店の場合、5年で会員数は1.5倍にしか増えていないのに、結婚相談所の数は2倍に増加。集客の難易度は、年々上がり続けています。
「連盟に加盟すれば自動的にお客様が来る」は幻想です。SEOで見込み客に認知してもらい、ホームページで問い合わせにつなげる。この集客導線を自力で構築できるかどうかが、生き残りの分かれ道です。
最新の集客ノウハウは、ぼくのYouTube「結婚相談所の集客チャンネル」で無料公開しています。
結婚相談所の廃業を避けるなら、コンセプト設計が最重要
ここまで読んで、「じゃあ具体的に何をすればいいの?」と思った方へ。答えはシンプルです。
まず最初にやるべきことは、コンセプト設計です。
コンセプト設計とは、「誰に・何を・なぜあなたに頼むべきか」を明確にすること。これを正しくやっている結婚相談所は、ぼくの肌感覚で5%未満です。
コンセプトが曖昧なまま集客を始めると、ホームページを作っても刺さらない、チラシを配っても反応がない、YouTubeを投稿しても誰にも届かない。全ての施策が空回りします。
逆に言えば、コンセプトさえ固まれば、ホームページが集客装置として機能し始めます。ホームページは結婚相談所の集客において最も重要な資産です。どんな集客方法であれ、「最後はホームページを見てお問い合わせするかを決める」からです。
高野のホームページ制作は、コンセプト設計から一緒に作り上げるのが最大の特長です。制作実績130社の経験から学んだ集客ノウハウを凝縮し、差別化された商品企画・SEO対策・集客方法のご提案まで、トータルで支援します。





